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【実録】2万円の掛け軸が、別の業者では120万円になった話

2万円と言われた掛け軸が、別の業者では120万円!

これ、桁を間違えているわけではありません。

実際に私が買取店で経験した話です。

私はこれまでに何度も、

「1円でも高く売りたいなら、面倒でも何店舗か回ってください」

とお伝えしてきました。

なぜ、そこまで言うのか。

今日は、

「買取業者が違うだけで、こんなにも査定額が変わることがある」

という実体験をお話します。

目次

自宅から出てきた古い掛け軸

ある日、50代の男性が掛け軸をお持ちになりました。

ご自宅を整理していたところ出てきたそうで、

「たぶん祖父の代のものだと思います」とのこと。

年代物ではありましたが、比較的キレイな状態でした。

ただ……   正直に言います。

私には、この掛け軸の価値が分かりません。

掛け軸や骨董品、美術品の世界は専門性が高く、作者や年代、状態、希少性などによって価値が大きく変わります。

だからこそ、自分だけで判断せず、そのジャンルを扱う複数の業者に連絡しました。

2万円、3万円、そして「値段がつかない」

しばらくして、各社から回答が返ってきました。

A社 2万円

B社 3万円

C社 値段つかず

ここまでの回答を見ると、

「この掛け軸の価値は、だいたい2〜3万円くらいなのかな」と思いますよね。

私もそう思いました。

ところが……

最後の1社から返ってきた回答を見て、目を疑いました。

査定額、なんと120万円。

「えぇぇーーー!?」

私も同僚もびっくり!!

2万円と120万円。

同じ掛け軸です。

状態が変わったわけでもありません。

持ち主が変わったわけでもありません。

それなのに、

査定する業者が変わっただけで、その差は118万円。

「そんなことあるんや……!」

買取業界で働いている私自身も驚いた出来事でした。

なぜ、こんなにも査定額が違うの?

ここが、今回一番お伝えしたいところです。

「査定額が安い=その買取店が悪い」とは限りません。

買取業者にも、それぞれ得意・不得意があるからです。

ブランドバッグに強い業者。

時計に強い業者。

宝石に強い業者。

骨董品や美術品に強い業者。

さらに細かく得意分野が分かれていることもあります。

今回の掛け軸も、A〜C社にとっては、それほど高い金額をつけられるお品物ではなかったのかもしれません。

しかしD社にとっては、

「これは欲しい!」と思えるお品物だった。

だからこそ、120万円という査定額が出たのです。

「どこで売るか」で金額が変わる

私の勤務する店舗では、お客様がお品物をお持ち込みになると、そのジャンルに強いバイヤーへ連絡し、査定額を確認・交渉することがあります。

これは、お客様にとって一つのメリットだと思っています。

自分で何店舗も回らなくても、複数の売却先を比較できる可能性があるからです。

一方で、

「これは掛け軸だから、掛け軸や古美術に強い専門店へ」

「これは時計だから、時計専門店へ」

と、自分で専門店を探して持ち込む方法もあります。

どちらにもメリット・デメリットがあります。

大切なのは、

「最初に提示された査定額=その品物の絶対的な価値」と思わないこと。

もし最初の2万円で売っていたら……

今回のお客様が、もし最初の査定額を聞いた時点で、

「古い掛け軸だし、2万円になれば十分」と売っていたら、

その後に120万円という査定額が出ることを知ることはなかったでしょう。

その差は、118万円。

もちろん、すべてのお品物でこれほど大きな差が出るわけではありません。

複数のお店を回ったからといって、必ず査定額が上がるとも限りません。

それでも私は、

少しでも高く売りたいものほど、1社だけで決めないでほしい

と思っています。

面倒でも「比較する」ことには意味がある

「何店舗も回るのは面倒……」

そのお気持ちも、よく分かります。

そんな方は、複数のジャンルや売却先を持つ買取店を利用するのも一つ。

反対に、

「多少手間がかかっても、できるだけ高く売りたい」という方なら、

その品物を得意とする専門店を含め、複数のお店で査定してもらうのも一つです。

どちらが正解ということではありません。

ただ、一つだけ覚えておいてください。

あなたにとっては同じ一つの品物でも、
「欲しい」と思う業者が変われば、査定額が大きく変わることがある

ということ。

だから私は、

「1円でも高く売りたいなら、面倒でも比較してください」

と何度もお伝えしています。

《2万円だった掛け軸が、120万円!!》

この経験をしてからは、私自身も改めて思うようになりました。

買取で大切なのは、
「何を売るか」だけではなく、「誰に売るか」。

これ、本当に大事です。

現役買取店スタッフの本音として、ぜひ覚えておいてください。

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