「これ、前の彼氏にもらったバッグなんですけど、別れたから売りに来ました」
ある日、30代前半くらいの女性が、ブランドバッグを持って来店されました。
「まだキレイだから、高く買い取ってもらえますか?」
見ると、多少の使用感はあるものの、まだまだキレイな状態。
ところが、ルーペで細かく確認していると……
「あれ?」
違和感がありました。
さらに細かく確認していくと、
残念ながら、当店ではお買取りできない「基準外」のお品物でした。
買取店でいう「基準外商品」とは?
コピー製品など、買取店が定める基準を満たしていない商品を「基準外商品」と呼ぶことがあります。
長年たくさんのお品物を見ていると、
「ん? 何か違う」と感じることがあります。
ただし、コレは感覚だけで判断しているわけではありません。
例えば、
・シリアルナンバー
・ロゴの印字
・ファスナーなどの形状
・模様
・縫製
・タグ
・金具やパーツ
など、細かな部分まで確認していきます。
そして、チェックするポイントはブランドによって異なります。
さらに、
「○年代まではこの仕様」
「○年代以降はこの作りに変わった」
など、同じブランドでも年代によって仕様が変更されている場合があります。
そのため、
「ロゴが同じだから大丈夫」
「見た目がそっくりだから本物」
という単純なものではありません。
「元彼からもらったんですけど!」
話を先ほどの女性に戻します。
私たちは、お客様からお預かりしたお品物を細かく確認したうえで、当店ではお買取りできないことをお伝えしました。
すると、
「えっ!? どういうことですか?」
先ほどまで穏やかだった表情が一変。
そして、
「元彼からプレゼントでもらったんですけど!」
と、かなりショックを受けたご様子でした。
……それはそうですよね。
ブランド品だと思ってプレゼントされ、それを疑うことなく大切に使っていた。
それが、彼氏と別れた後に売ろうとしたことで、思いもよらない結果になったのですから。
元彼に対してどんな感情が湧いたのかは……
お察しいたします。
知らずに持っているケースもある
ここで皆さんに知っておいていただきたいことがあります。
基準外の商品を持っている人が、必ずしも
「コピー品だと分かって購入した人」とは限らないということ。
今回のようにプレゼントでもらったもの。
家族や知人から譲り受けたもの。
フリマサイトやネットで購入したもの。
海外で購入したもの。
中古で購入したもの。
本人は「本物」だと思って、大切に使っているケースもあります。
だからこそ、
「私はコピー品なんて買わないから関係ない」
とは言い切れないんです。
買取店が「偽物」と断定しているわけではありません
ここは、とても大切なのでお伝えしておきます。
買取店で「基準外」と判断されたからといって、その場で私たちがメーカーを代表して、
「これは偽物です」
と断定しているわけではありません。
あくまで、
「当店の買取基準を満たしていないため、お買取りできません」
という判断です。
実際、私たちがお客様にお伝えする際にも、この点には気をつけています。
売ろうとして初めて分かることもある
買取店で働いていると、
「何年も本物だと思って使っていた」
「プレゼントでもらったから疑ったこともなかった」
というお品物に出会うことがあります。
今回の女性も、おそらく売りに来なければ、そのバッグに疑問を持つことはなかったでしょう。
ブランドバッグには、購入したときの金額だけではなく、
「誰からもらったのか」
「どこで買ったのか」
「どんな思い出があるのか」
というストーリーがあります。
だからこそ、査定によって思いもよらない結果を知ったときのショックは大きいもの。
ではもし、
「あなたの持っているブランド品は、当店では基準外です」
と言われたら、どうすればいいのでしょうか?
そして、フリマサイトやネットでブランド品を購入するときには、何に気をつければいいのでしょうか?
この続きは、次回お話したいと思います。
現役買取店スタッフだからこそお伝えできる「本音」。
次回もぜひ読んでみてください。

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